私は急性期病院に計6年勤務したのち、デイサービスへ転職しました。
病院勤務と比較すると、業務は格段に減りますし日勤のみの勤務なので身体的・精神的にも楽になりました。
デイサービスへ転職を決めた際に先輩看護師からは
派遣でデイサービス勤務したことあるけど、医療知識まったく使わなくなるから看護師としてダメになるよ。
給料が安かったから病院に戻ってきたよ。
このように言われ続けたため、デイサービスへの勤務意欲が薄れてしまいそうでしたが
結果的には転職してよかったと声を大にしていえます。
ここでは、実際にデイサービス勤務をしている私の情報を公開していきますので
転職の際に参考にしてください。
デイサービスでの看護師の役割・給料
- お客様の体調管理と救急搬送の判断
- 書類作成などの事務作業
- 機能訓練士
- トイレ誘導など介護士の仕事も兼用
- 手取り27万~
- ヘルプ1回500円支給
ざっくりまとめると上記のような内容になります。
諸事情で会社名は控えますが、都内のデイサービスだと給料は高い傾向にあります。
では、各項目について詳しく解説していきます。
お客様の体調管理と救急搬送の判断を行う

デイサービスでは主にお客様の体調管理が基本となります。
バイタル測定を行い、データを入力していきます。
入浴がある場合は、入浴できるかの判断を看護師が行いますが
各デイサービスには入浴できるバイタルサインの基準が設けられているので負担はありません。
利用しているお客様は要支援1~要介護5まで様々な介護度の方が通われています。
既往も様々ですが、特に認知症を患っている方はほとんどです。
なので、自分の症状をうまく伝えられない場合があります。
日頃の状態と比較し、異常がみられる場合には救急搬送するかの判断を行う必要がありますので医療知識を必要とします。
実際にレクリエーション中に意識消失をした方がおり、緊急搬送の判断を下した経験がありあります。
何故意識消失をしたのか、考えられる原因をピックアップしながら対応していく必要がありますので自身で勉強し続けていくことが重要です。
書類作成などの事務作業もある

看護業務以外に事務作業が含まれます。
私が勤めているデイサービスでは、バイタル表の作成・服薬表の作成、入浴時の注意点が記載された票の作成・機能訓練の内容の修正を行っています。
また、月に一回はお客様のADLなどの評価も行い入力しています。
難しい作業のように聞こえますが、ベースがすでにあるのでそこから修正していくだけになります。
ノートパソコンがあるデイサービスなので、勤務中の空き時間にフロア内でこまめに修正するようにしています。
ExcelやWordが不得意でも、難しい操作はなく入力のみなので初心者に優しいです。
機能訓練士を担うデイサービスもある

私が勤めているデイサービスでは、看護師は機能訓練士も担っています。
お客様のADLに合わせた運動をデイサービス内で行うようにしています。
平行棒や階段などありますが、デイサービスによって用意されている物品が異なりますので
物品にも考慮しながらメニューを考えていく必要があります。
私自身、まったく機能訓練について知識がありませんでしたが元々作成されていたメニューをベースに工夫して行うようにしています。
相談員が在住しているので、メニューについて相談することもあります。
介護士の仕事も担う必要がある

病院と特に異なる点といえば、介護士の仕事も担う必要があることです。
例えば、お風呂への誘導や浴後のドライヤー・トイレ誘導・テーブル拭きや床掃除等…
あげたらキリがないですが、病院では患者に関わる業務以外はお任せしていたところを全て行う必要があるのです。
ここで、介護士との関係性によって左右されてきます。
私はこまめにコミュニケーションを取り、人間関係を構築することで風通しの良い職場にするよう心がけています。
しかし、関係性が悪いと陰口や仕事の放棄などあるようです。
医療・介護業界はまだまだ女性の多い職場です。
女性同士の人間関係に悩む場合には、めんどくさい女性同士の人間関係を円滑にする方法を別記事でまとめているので参考にしてください。
手取りは27万~だがデイサービスによって異なる

私が初めて頂いたお給料は285,793円でした。
やや病院勤務時代と比較するとお給料面では数万円劣りますが
業務内容を比較すると格段に楽になっているので、業務相応であると考えます。
27万~と表記しましたが、理由として基本給は12万円と低いからです。
基本給に資格手当やみなし残業代を含めて、手取りが27万~となります。
病院勤務時の仕事量の半分以下で27万~の給料が得られるのは魅力的ですよね。
ただ、デイサービスによっては給料内容や福利厚生が異なりますので確認が必要です。
詳しくは、デイサービスに勤める看護師のメリット・デメリットを別記事でまとめているのでそちらを参考にしてください。
他のデイサービスにヘルプへ行くことがある

現在勤務しているデイサービスでは、他のデイサービスにヘルプに行くことがあります。
私は就職して数か月でヘルプにいきました。
自転車で30分前後であれば通勤可能と話したのが仇になったのか
10Km圏内のデイサービスからヘルプの依頼が来ます。
正直、通勤が面倒に感じますがデイサービスごとに特色があるのでヘルプに行くたびに勉強になります。
同じ会社なのに、デイサービスごとに独自のルールがあるので良い面・悪い面も両方見て経験を持ち帰ることができます。
ちなみに、1回ヘルプに行くと交通費+500円のヘルプ手当が出ます。
まとめ
- デイサービスごとにルールが異なる場合があるため特色を確認する必要がある
- 都内のデイサービスだと比較的給料が高い傾向がある
- 看護師は基本的にはお客様の体調管理を行うが、救急搬送の判断をする知識は必要
- 看護師以外の仕事を行うことが多い
- ヘルプで他のデイサービスへ行くこともある
夜勤をしていて体が辛い、仕事量が多いわりに給料が安いと感じている看護師にはデイサービス勤務はオススメです。
私の勤めているデイサービスは福利厚生がしっかりしていますが
会社によっては病院と比較すると劣ってしまうこともありますので注意が必要です。
現在のデイサービスに転職するきっかけをくれた転職サイトについても別記事で掲載しているので興味があれば参考にしてみてください。