人間関係|知識

【クセの強い先輩看護師への関わり方】クセの強い看護師に心が折れなくなる方法

社会生活を行っていると逃げられないのが人間関係の悩みです。

特に看護師はクセが強いと感じる先輩や同期が多いので、どのように人間関係を構築していくか悩んでしまいますよね。

私自身もクセが強い先輩看護師達への関わり方に悩み、日々枕を濡らしていました。

そこで、看護師の人間関係に焦点を当ててクセの強い上司への関わり方について紹介していきます。

クセの強い上司への関わり方

クセの強い上司対策:結論
  • 看護師に多い人間関係を崩す”罠”を知って対策する
  • 怒られやすい人の特徴を知ってクセの強い上司から逃れる

クセの強い上司への対策としては、主に上記の2つが対策となっていきます。

人間関係を崩す”罠”とはクセの強い上司が仕掛けてくるストレスを受ける行為のことです。

この行為をゲーム心理学を用いて次から解説していきます。

相手が仕掛けてくる人間関係を崩す罠を回避しよう

人間関係を崩す罠は日常生活に潜んでいます。

どのような罠があるかを知るだけで、心構えができるので心の負担はだいぶ減ります。

人間関係を崩す罠について、ゲーム心理学を用いて事例と対策を紹介していきます。

イエス・バッドのゲーム

このゲームは、相手の言うことを全て否定するゲームです。

相手は何を言っても否定されるので、ものすごいストレスにさらされることになります。

実際の事例を用いて解説していきます。

【事例】

私はプリセプターA先輩に教わった通りに行ったところ、B先輩からは違うと言われて別の技術を教わりました。
後日、A先輩から『私はこうやって教えたのに違うやり方でやったみたいじゃない。私がちゃんと教えてないみたいに言わないで。』とお叱りを受けました。
でもこうやって教わったはず…というと『はぁ?!私がいつ?!』と火に油を注ぐ状態でした。
メモもしていたし証拠は残っているのですが、新人という立場もあり強く反論できませんでした。

このような場合【私は間違っていない】という根本的な思い込みがあります。
周囲からの評価を下げたくないA先輩は後輩の評価を下げることで身を守ろうとしているのです。

イエス・バッドのゲームへの対策

ずみかん

器が小さい奴だと思って早く忘れる

周囲に相談できる仲間を作っておく

実害がある場合には、メモを証拠に上司へ報告する

怒っている人の「べき」という考え方を否定しない

これが主な対策になるよ。

みかんの花

なんだかスッキリしない対策だね。

反撃の仕方とか教えてくれたらいいのに。

ずみかん

反撃したら倍に返ってくる可能性もあるし、今後の仕事に影響を及ぼしかねないよ。

現状を改善するために必要なのは、怒っている相手をやっつけることではありません。

また、相手を自分の思い通りの態度へ変えることもできません。

怒る上司のトリセツの著者であり、シニア産業カウンセラーでもある宮本剛志は次のように述べています。

相手の「怒り」そのものはあなたに関係ない、相手の感情の発露です。それをあなたに向けるのはそもそも間違っているのです。だから、現状を改善するのは「相手に間違いを認めさせてやっつける」ためではありません。大切なのは、あなた自身です。あなたを苦しめる他人にそこまで抱えある必要はないのです。

怒る上司のトリセツ 「怒り」への対処・防御法 P.45

「怒り」を理不尽にぶつけられたらとてもストレスになります。

相手を変えることは不可能に近いので、自身でかわし方を身に着けていきましょう。

仲間割れのゲーム

このゲームでは、自分は話を流すだけで勝手に話が広がり、トラブルを発生させることができます。

つまり、自分は常に批判にさらされない安全な場所にいて、標的を攻撃することができるという点がこのゲームの大きな特徴です。

実際の事例を用いて解説していきます。

【事例】

一つ上の先輩に、普段はフレンドリーに話してくれるA先輩がいました。

しかし、自分より上の立場の人には媚を売る一方でさりげなく後輩の評価を下げる情報を流していました。

しんどかったですが、私の場合は同期が味方にいたので持ち堪えました。また、仕事で汚名を払拭してやると逆に燃えました。

この場合は、話の流出先が判明していたので対処のしようがありました。

しかし、判明していない場合にはただただ疑心暗鬼になってしまいます。

仲間割れのゲームを仕掛けられた場合の対策を次で解説していきます。

仲間割れのゲームへの対策

ずみかん

•相談できる仲間を作っておく

•怒れば怒るほど相手を喜ばせるだけなのでスルーする

これが主な対策になるよ。

みかんの花

随分とあっさりした対策だね。

どんなメリットがあるの?

ずみかん

相談できる仲間がいると、一人でストレスを抱え込まないと同時に周囲にゲームを仕掛けられていると周知させることができるんだ。

そして、怒っている姿を見せると相手が喜ぶだけなので”何も気にしていません”といった態度を取って仕事に集中することが大切だよ。

女性が多い職場ですから、悪口を話している場面に遭遇する可能性もあります。

対処法を間違えると関係性が悪化しますが、正しい対応をすれば関係性を崩さず切り抜けられます。

めんどくさい女性同士の人間関係について掲載しているので参考にしてみてください。

【めんどくさい女性同士の人間関係を楽にする】女性の性質を知って対策しよう女性の多い職場では、女性同士の人間関係に悩む方が多いです。女性特有の人間関係の攻略法について紹介していきます。...

さぁ捕まえたぞのゲーム

相手に喋らせず、一方的に相手を叱りつけるゲームです。

仕掛けられた側は、反論の隙を与えられないのでストレスが蓄積されていきます。

実際の事例を用いて解説していきます。

【事例】

異動先の師長から同じ学校出身ということだけで目をつけられていました。

助手さん達を下に見ているのが顔に出てんだって。あんたの顔見てるとイライラする。態度改めなさいよ!

経過じゃなくて結果だから。あんたが何したかなんてどうでもいい。言い訳ばっかりで聞きたくもない。

など、突然声をかけられてはナースステーション内で隣の病棟まで響くぐらい怒鳴られていました。反論すると火に油です。

このゲームは相手が反論しない、あるいは反論できないという前提で成り立っています。

ではどのように対策したらよいのか、次で解説していきます。

さぁ捕まえたぞのゲームへの対策

ずみかん

・より上の立場の人へ相談する

・怒られた内容を記録して何故怒られたのか冷静に分析する

・距離を置き無視する(場合によっては異動・転職も有効)

が主な対策になるよ。

みかんの花

それって対策というよりただ耐え抜いてるだけじゃん…。

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残念ながら、さぁ捕まえたぞのゲームを上司から仕掛けられるとこれしか対策が無いんだ。

私の場合は、上司からさぁ捕まえたぞのゲームを仕掛けられて看護部長に相談しようとしましたが師長と部長が仲良かったため相談もできず転職の道を選びました。

部署異動が可能なら、適当な理由をつけて異動願を出してもよいです。

なにをしても改善されない場合には、環境を変えることも一つの手段になります。

怒る上司のトリセツの著者である宮本剛志は次のように述べています。

相手の理不尽な「怒り」には、距離を置く、無視をする、巻き込まれない。これが基本です。

時には「逃げる」も選択していい。それも他人の「怒り」から自分を守るスキルです。

怒る上司のトリセツ 自分を守るスキル③ P.202

「逃げる」を選択した場合、看護師の転職に関して記事をまとめているので参考にしてみてくださいね。

怒られやすい人の特徴

クセのある上司への対応策を紹介してきましたが、怒られやすい人の特徴を知っておくだけで火に油を注がない心構えができます。

相手は自分の思う通りに変えられないので、まずは自分から変わってみましょう。

  • ハッキリ喋らない
  • 常に相手に会話のボールを渡してる
  • 話が長い
  • 自信のなさが表情や態度に出てしまっている

上記のような特徴の人が、怒られやすい人になります。

苦手な相手には委縮してしまいがちですが、それがかえって相手の怒りを助長してしまうのできをつけましょう。

まとめ

  • 怒り状態の相手を刺激しない対策を講じる
  • 理不尽な怒りをぶつけられたら無視する
  • 相手を変えることはできないから、自身の行動から変える
  • 怒られやすい人の特徴がある場合は、真逆の行動がとれるようにする
  • 場合によっては場所を変えることも必要

人間が生きていく上で、人間関係というのは切っても切れないものですよね。

全ての悩みは人間関係からできているといっても過言ではありません。

ロングセラーである”嫌われる勇気”でも、人間と関わろうとする限り人間関係の悩みは必ずついてくると書かれています。

気になる方は、以前嫌われる勇気の書評を書いているので読んでみてください。

紹介してきたクセの強い上司への対策を講じてもどうにもならない場合には、環境を変えることをオススメします。

部署異動が可能であるならそうするべきですし、無理なら転職も考慮しましょう。

看護師という資格は多様な場所で活かすことが可能です。

これを読んでいる貴方が、生きやすい環境で仕事ができるようになることを願っています。

参考書籍

ABOUT ME
ずみかん
外科・内科病棟への勤務経験がある現役看護師『ずみかん』。 人間関係・重労働・残業に悩み、看護師の働き方に疑問を抱いたのをきっかけに、人生に役立つ内容の書籍を100冊以上読み漁る。
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