この記事はこんな人向けです
- 効率よく動けるようになりたい
- いつも時間管理が甘いと怒られるから改善したい
- 多重業務が苦痛だから楽になる方法を知りたい
看護師は多重業務に加えて、急変などで臨機応変に動く必要があります。
そのため、時間通りに業務を終えるためには時間管理が特に重要となります。
時間管理ができていないと、私のように日勤で20時まで残業することになります。
残業が続くと、帰宅時間が遅くなり睡眠の質も落ち、仕事への意欲も低下していきますので悪循環です。
この記事では、時間管理が苦手だった私が実際にやって良かった時間管理法と書籍を参考に再現性の高い時間管理法を伝えるよ!
最初に結論が知りたい人向けに、内容を簡単にまとめたので下記の画像を見てください。

掲載されている方法を全て詳しく解説していきます。
朝のうちに1日のタスクを書き出して確認する
業務開始前に受け持ち患者の情報収集をすると思うので、その時に自分の1日のタスクを書き出してみましょう。
当時の職場が、時系列で一人一人の患者さんの予定を印刷できるようになっていたので
それにタスクを書き出しつつ忘れないように蛍光ペンでマーカーしていました。
看護師の最強記憶術の記事でも解説していますが、人は忘れるようにできています。
だからこそ、タスクがすぐに分かるようにメモしていく事が重要になります。
そして、タスクが終わり次第チェックしていきましょう。
チェックしていく事でタスク漏れが無いか確認することができます。
簡単にまとめると
- 時系列+タスクで印刷できるならその用紙を利用する
- 印刷できなければ、簡単に時間軸を書いてタスクを書き出していく
- タスクを忘れないようにマーキングする
- タスクが終わったらチェックして漏れが無いようにする
予定外の業務が入った場合の時間管理法
書き出していても、予定外の業務が入りがちなのが看護師です。
急変や急な検査など…それによって時間を組み直していかなくてはいけません。
ですが、元の予定がきっちり詰めて立てていると予定外の業務が入った時に対応できなくなります。
そこで重要なのが、予定を立てる時から1つ1つのタスクの予測所要時間+10分程度で予測をたてることです。
人は予測で所要時間をたてても正確には立てることができず、短く見積もりやすいです。
私自身も結局詰めすぎて余裕が無かったという結果になりがちだったので
1つ1つのタスクに+10分程度余裕をみて立てるようにしていました。
最初は予測をしても時間が足りなかった…など失敗が続くと思いますが
それは当たり前だと思ってください。
時間予測が正確にできるのは、実践して失敗を重ねていく事で身についてくるものです。
失敗したらフィードバックして次回修正をかけていくことを続けていくと
正確な予測ができるようになっていくので、めげずに続けていきましょう。
簡単にまとめると
- タスク一つ一つがどれぐらいの時間がかかるのか予測して少しでも余裕を持った予定を組むようにする
- 時間予測を立てる訓練をすることで、徐々に正確な時間予測ができるようになる
“締め切り効果”を利用する
締め切り効果とは、時間が迫ると時間内に終わらせようとする心理が働き
ノルアドレナリンが放出されることで集中力が格段に上がる効果のことです。
例えば、記録入力は〇時までに終わらせるという風に自分の中で時間制限を設けます。
そうすることで時間内に終わらせようと集中力があがるため、結果的に早く終わらせることができます。
でも、ナースコールが鳴ってたら対応しないといけないし…そんなうまくいかないでしょ。
突発的な仕事が入ると、集中力も切れるし忙しいと時間感覚も狂いがちだよね。
時間感覚が狂いやすい人の時間管理方法も次の項目から詳しく説明するよ。
忙しいと時間感覚が狂う場合はタイマーを使おう
看護師は臨機応変に対応していかなくてはなりませんが、忙しいと時間感覚が狂い
いつの間にか、検査出しの時間になっていたり術後のバイタル測定の時間になっていたり…
そんな忙しいと時間感覚が狂ってしまう看護師は、タイマーをセットして時間管理をしましょう。
時間通りにタイマーセットするのではなく、予定時間より少し早めになるようにセットするのが大切です。
例えば、1時間後には検査出しがあるとしたら余裕を持って50分後にタイマーが鳴るようにセットします。
このようにすれば万が一予定を忘れてしまっていても、慌てずに準備することができます。
私は電卓とタイマーが一体となったものをアンファミエで購入して使用していました。
他にも看護師向けの万能タイマーが購入できるので、自分に合ったものを選んでくださいね。
仕事量が多い場合には他の人に依頼する勇気を持つ
仕事量があまりにも多い場合には、他の看護師に依頼をする勇気をもつ必要があります。
一人で抱えていて業務が終わらなければ、それを引き継ぐ夜勤看護師にも影響が出てしまうからです。
マルチタスクを抱える人について、やらないこと戦略という書籍では次のように述べられています。
一度に複数のことをするマルチタスカ―のほうがストレスを感じやすく。ミスを犯しやすい。 ある調査によれば、マルチタスカ―はマリファナの影響を受けている人よりも脳容量が小さいという。
やらないこと戦略 著:ドナルド・ロース 訳:露久保由美子 P.90
マルチタスカ―は脳容量が極端に小さくなってしまうため、ミスを生じやすくなってしまいます。
患者さんのためにも、安全に業務が行えるよう依頼する勇気を持ちましょう。
他の看護師に自分の仕事を上手に依頼するコツ
他の看護師に依頼しようとしても、依頼する時の言い方によっては断られることがあります。
私自身、依頼の仕方が下手で”そんなの自分でやりなさいよ”と言われて結局残業してたな。
お願いの仕方を変えたら、依頼を受けてくれるようになったので残業時間も減ったよ。
時間管理の基本とコツという書籍では、仕事の上手な断り方について下記のように述べています。
仕事を断ったり、人に頼んだりするときには、単に「できません」というだけでなく、「なぜできないか?」という理由も簡単に述べると、相手も納得してくれやすくなります。これも一種の交渉術です。
時間管理の基本とコツ P.109 著:水口和彦
このように、”できないからお願いします”ではなく”〇〇でできないからお願いします”という風に理由を簡単に述べるようにしましょう。
そして、依頼するときは早めに依頼する判断を下しましょう。
時間ギリギリになってから依頼されても、依頼された側も引き受けたくないからです。
相手のことも思いやって依頼するようにしましょう。
他の看護師に上手に頼る方法については、別記事にて詳しく解説予定なのでお楽しみに。
時間管理を徹底しても余裕が無く疲れてしまったら働く場所を変えよう
時間管理は看護師として働くうえでは特に重要となります。
しかし、仕事を捌ける量というのは個人によって許容量が異なりますので
例え時間管理を徹底していても、仕事量が自身に合った量でなければいつかは限界が来てしまいます。
私は新人の時に消化器外科に勤めてたけど
PNS制度が導入されてたから、受け持ち人数が12人以上で
自分の許容量を超えて心身ともに疲れてしまった経験があるよ。
部署異動はできなかったの?
部署異動も考えたけど、他の部署も人間関係が悪くて…
だったらリセットしてしまおうと2年目で転職を決意したよ。
部署異動が可能であれば、その病院での勤続年数も重ねられるので
転職活動を今後する上でとても有利になります。
しかし、部署異動を視野に入れられない場合には転職を視野に入れましょう。
看護師経験が少ない時は、看護師転職のプロにお願いするのが得策です。
プリセプター経験が無い看護師2年目であっても転職成功していますので、看護師転職サイトへの登録は是非検討していただきたいです。
私が実際に利用してよかったサイトは全て詳細にまとめていますので、参考にしてください。

まとめ
- 朝のうちに1日のタスクを書き出す
- タスクが終了したらチェックしてタスク漏れが無いようにする
- 1つ1つの仕事にかかる時間を予測+10分程度で予定を立てる
- 制限時間を設ける”締め切り効果”を利用する
- 時間感覚が狂ってしまう場合には看護師向けのタイマーを使用する
- 自分に合わない仕事量なら他の人に依頼する
- 依頼するときは簡単にできない理由も付け加えると受けてもらえやすい
- 時間管理を徹底しても改善されず疲労した場合は部署異動か転職など環境を変えるのも一つの手
時間管理方法を述べている書籍は、多くがサラリーマン向けの内容になっており
看護師に活かせる内容が少ないことが多いです。
そのため、今回は書籍の内容から看護師に活かせるものを抜粋し経験も交えて解説しました。
他にもっとこんな方法があるや、この記事の内容を試してどうだったなどの意見があれば
お問い合わせだけでなく、筆者のTwitterやInstagramでお気軽にご連絡ください。
あなたの看護師ライフが素敵なものになりますように。
参考書籍

最も参考にした書籍です。看護師向けではないですが、看護師でも活かせる時間管理法が満載です。

いかに一つのことに集中するのが良いかを説明してくれている書籍です。

時間を効率的に使う様々な方法や考え方について述べている書籍です。ながら仕事がなぜダメなのかを参考にしました。